モルタルの補修のやり方をご紹介!
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カテゴリー:コラム
快適で暮らしやすい家づくりがしたいとお考えの方の中には、モルタル外壁の劣化が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、モルタル外壁の劣化の原因とモルタル外壁の補修のやり方についてご紹介します。
1:乾燥現象
モルタル外壁は施工直後に多くの水分を含んでいます。
通常、これが徐々に乾燥していくのですが、直射日光や風の影響を受けると水分が急速に蒸発し、モルタルが急激に収縮します。
このドライアウト現象がひび割れの原因です。
2:塗装の劣化
外部からの影響でモルタル外壁の主成分であるセメントに含まれる水分が浸透しないよう、通常は表面に塗装が施されます。
しかし、この塗装は紫外線や雨により経年劣化し、約10年ほどで防水性が低下します。
水分の浸透と乾燥による収縮・膨張が繰り返され、ひび割れが生じやすくなります。
3:自然災害
一般的なサイディング外壁には、外壁材と外壁材の間に弾力性のあるシーリング材が充填されています。
これは防水性向上だけでなく、外部からの衝撃を吸収する役割も果たします。
しかし、モルタル外壁にはこのシーリング材が使用されていないため、地震や強風などの自然災害による衝撃を直接受け、外壁に歪みが生じてひび割れが発生する可能性が高まります。
ただし、梯子や脚立を使用しない範囲であり、手が届く範囲での作業に限ります。
以下はDIYでのモルタル外壁補修手順と必要な材料・工具の紹介です。
1:壁の洗浄と養生
外壁には排気ガスやホコリが付着していますので、柔らかいスポンジや濡れた雑巾を使用して外壁を清掃します。
高圧洗浄機を利用する場合は、塗膜が剥がれないように注意が必要です。
塗料で汚さないようにするため、給湯器や窓などを養生しておきます。
2:下地(フィラー)の塗布
下地を塗ることで、塗料と外壁の密着性が向上し、塗膜の剥がれを防ぎます。
下地を塗らないまま塗料を塗ると、塗りづらさやムラが生じやすくなるため、下地の使用が重要です。
3:塗料の塗布
下地が乾いたら、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの塗料を選び、刷毛やローラーを使用して塗布します。
これにより、外壁の美観を保ち、劣化からの保護が期待できます。
4:防水塗料スプレーの利用
塗料の防水機能を強化したい場合は、塗料が完全に乾いた後に防水塗料スプレーを吹きかけます。
これにより、より強固な防水性が得られますが、注意が必要で、均等に塗布するよう心掛けます。
DIYでの補修は応急処置として有用ですが、完璧なメンテナンスを行うためには、定期的な点検や、劣化が進んでいる場合は専門業者に依頼することが重要です。
ただし、広範な劣化がある場合や塗膜が剥がれている場合は、DIYでの補修が十分ではないため、当社のような専門業者に相談することが必要です。
本記事がモルタルの補修のやり方について理解を深める参考になれば幸いです。
一級施工管理技士・一級塗装技能士・二級施工管理技士 記事の作成は3つの国家資格保有
株式会社タキペイント代表取締役 瀧啓太
本記事では、モルタル外壁の劣化の原因とモルタル外壁の補修のやり方についてご紹介します。
□モルタル外壁の劣化の原因
モルタル外壁に劣化が発生する主な原因は以下の通りです。1:乾燥現象
モルタル外壁は施工直後に多くの水分を含んでいます。
通常、これが徐々に乾燥していくのですが、直射日光や風の影響を受けると水分が急速に蒸発し、モルタルが急激に収縮します。
このドライアウト現象がひび割れの原因です。
2:塗装の劣化
外部からの影響でモルタル外壁の主成分であるセメントに含まれる水分が浸透しないよう、通常は表面に塗装が施されます。
しかし、この塗装は紫外線や雨により経年劣化し、約10年ほどで防水性が低下します。
水分の浸透と乾燥による収縮・膨張が繰り返され、ひび割れが生じやすくなります。
3:自然災害
一般的なサイディング外壁には、外壁材と外壁材の間に弾力性のあるシーリング材が充填されています。
これは防水性向上だけでなく、外部からの衝撃を吸収する役割も果たします。
しかし、モルタル外壁にはこのシーリング材が使用されていないため、地震や強風などの自然災害による衝撃を直接受け、外壁に歪みが生じてひび割れが発生する可能性が高まります。
□モルタル外壁の補修のやり方
モルタル外壁の軽度な劣化症状に対するDIY補修方法は、変色やカビ、細かいヘアクラックなどが該当します。ただし、梯子や脚立を使用しない範囲であり、手が届く範囲での作業に限ります。
以下はDIYでのモルタル外壁補修手順と必要な材料・工具の紹介です。
1:壁の洗浄と養生
外壁には排気ガスやホコリが付着していますので、柔らかいスポンジや濡れた雑巾を使用して外壁を清掃します。
高圧洗浄機を利用する場合は、塗膜が剥がれないように注意が必要です。
塗料で汚さないようにするため、給湯器や窓などを養生しておきます。
2:下地(フィラー)の塗布
下地を塗ることで、塗料と外壁の密着性が向上し、塗膜の剥がれを防ぎます。
下地を塗らないまま塗料を塗ると、塗りづらさやムラが生じやすくなるため、下地の使用が重要です。
3:塗料の塗布
下地が乾いたら、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの塗料を選び、刷毛やローラーを使用して塗布します。
これにより、外壁の美観を保ち、劣化からの保護が期待できます。
4:防水塗料スプレーの利用
塗料の防水機能を強化したい場合は、塗料が完全に乾いた後に防水塗料スプレーを吹きかけます。
これにより、より強固な防水性が得られますが、注意が必要で、均等に塗布するよう心掛けます。
DIYでの補修は応急処置として有用ですが、完璧なメンテナンスを行うためには、定期的な点検や、劣化が進んでいる場合は専門業者に依頼することが重要です。
□まとめ
モルタル外壁の再塗装は、変色やカビ、チョーキングなどの軽度な劣化症状が見られる場合に行います。ただし、広範な劣化がある場合や塗膜が剥がれている場合は、DIYでの補修が十分ではないため、当社のような専門業者に相談することが必要です。
本記事がモルタルの補修のやり方について理解を深める参考になれば幸いです。

株式会社タキペイント代表取締役 瀧啓太