下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?塗料の種類についてもご紹介します!
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カテゴリー:コラム
外壁塗装工事では、下塗り・中塗り・上塗りの3工程に分けて塗料を塗ります。
なぜ1回だけでなく、3回も塗る必要があるのか気になりますよね。
そこで、今回は下塗り・中塗り・上塗りの役割について紹介します。
これらの役割について知っておくことで、外壁塗装の失敗を防げるでしょう。
下塗りは、高圧洗浄機を使用し外壁の汚れや古い塗装をしっかりと落とした後に行う塗装です。
上塗りを行うと隠れてしまう工程でありますが
下塗りは塗装工程の中でも最も重要な工程になります!!
弊社では下塗りを2回塗る場合の方が多いです。
下塗りには、下地と上塗り塗料を接着する役割がありますが
下地の吸い込みを抑えることも重要です。
上記の写真を見比べると一目瞭然ですね!!
下塗り1回では吸い込みが残っているので
上塗りを塗装しても吸い込みのムラが残ってしまいます。
下塗りについて詳しくはコチラ
中塗りは、「1回目の上塗り」といわれています。
中塗りには、下塗り材の色を消し、上塗り材の密着力を高める役割があります。
中塗りと上塗りは同じ色の塗料を使用します。
同じ色の塗料を使うのなら、中塗りと上塗りで2回に分ける必要はあるのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。
一つは既定の膜厚を付ける為です。
一回で規定量を付けようとすると
塗料が垂れてしまったりひび割れてしまいます!!
もう一つは塗料は乾燥の際に水分や溶剤が抜けていきます。
その際に穴が空いている様な状態になるので重ねて塗るとこにより穴を失くす必要があるのです(電子顕微鏡で確認できるくらいの穴ですが)
上塗りを1回で済ませてしまうと、色むらが残ったり、塗料の性能が落ちたりします。
外壁の保護力を高めるためには、中塗りと上塗りの2回塗る必要があります。
上塗りには、中塗りで生じてしまった色むらを覆い隠す役割があります。
また、汚れや雨風から外壁を保護する役割があります。
上塗りは、家の外観を決定づける非常に重要な工程です。
1つ目は、シリコン塗料です。
耐久性があり、一般家庭で使われることが多い塗料です。
2つ目は、フッ素塗料です。
耐用年数が長く、光沢が長持ちする塗料です。
3つ目は、光触媒塗料です。
汚れが付きにくく、付いても自分自身で落とすセルフクリーニング機能が備わっています。
4つ目は、ウレタン塗料です。
弾力性が高いため、ひび割れの発生を抑えられます。
(一昔前の外壁塗装では主流でした)
5つ目は、アクリル塗料です。
耐久性は低いですが、コストが安いため、すぐに塗り替え予定がある建物におすすめです。(今では、ほとんど使う事はないです)
6つ目は、無機塗料です。
耐用年数が20年と非常に長いですが
塗膜が硬質な為、窯業系サイディングなどの
シーリングが打設している外壁には不向きです。
(シーリングは柔軟性がある為)
よく質問を頂くのですがラジカル制御型塗料は
樹脂の種類ではなく、塗料の配合技術なので
お間違いの無いように。
塗料に含まれる顔料の主成分「酸化チタン」は
紫外線の影響を受けることで「ラジカル」と呼ばれる
劣化要因を発生させます。
ラジカルは塗膜の劣化を進行させる劣化因子であるため、
樹脂の結合が破壊されると塗膜の劣化が進行してしまいます。
このラジカルの発生を抑えるHALS(光安定剤)などを
配合した塗料の仕組みがラジカル制御型塗料です。
劣化した塗装面を手で触ると白い粉のようなものが
手に付きますよね?
この現象がチョーキングと言います。
ラジカル制御型塗料は
簡単に言うとチョーキングが起きにくい
塗料という訳です。
今回は、下塗り・中塗り・上塗りの役割や塗料の種類について紹介しました。
3回塗りを行わないと、外壁を保護する力が弱まり塗料の寿命が縮まってしまいます。
外壁塗装における塗装の回数は、3回が基本であるということを覚えておきましょう。
外壁塗装をお考えの方は、当社までご相談ください。
↓↓下塗りに関連する記事↓↓
外壁塗装における下塗りの重要性とは?
外壁に欠かせない下塗りの役割
外壁塗装においてフィーラーはどんな役割なの?
外壁塗装で下塗りが重要な理由とは?
記事の作成は3つの国家資格保有
株式会社タキペイント代表取締役 瀧啓太
なぜ1回だけでなく、3回も塗る必要があるのか気になりますよね。
そこで、今回は下塗り・中塗り・上塗りの役割について紹介します。
これらの役割について知っておくことで、外壁塗装の失敗を防げるでしょう。
□下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?
*下塗りの役割
下塗りは、高圧洗浄機を使用し外壁の汚れや古い塗装をしっかりと落とした後に行う塗装です。
上塗りを行うと隠れてしまう工程でありますが
下塗りは塗装工程の中でも最も重要な工程になります!!
弊社では下塗りを2回塗る場合の方が多いです。
下塗りには、下地と上塗り塗料を接着する役割がありますが
下地の吸い込みを抑えることも重要です。
上記の写真を見比べると一目瞭然ですね!!
下塗り1回では吸い込みが残っているので
上塗りを塗装しても吸い込みのムラが残ってしまいます。
下塗りについて詳しくはコチラ
*中塗りの役割
中塗りは、「1回目の上塗り」といわれています。
中塗りには、下塗り材の色を消し、上塗り材の密着力を高める役割があります。
中塗りと上塗りは同じ色の塗料を使用します。
同じ色の塗料を使うのなら、中塗りと上塗りで2回に分ける必要はあるのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。
一つは既定の膜厚を付ける為です。
一回で規定量を付けようとすると
塗料が垂れてしまったりひび割れてしまいます!!
もう一つは塗料は乾燥の際に水分や溶剤が抜けていきます。
その際に穴が空いている様な状態になるので重ねて塗るとこにより穴を失くす必要があるのです(電子顕微鏡で確認できるくらいの穴ですが)
上塗りを1回で済ませてしまうと、色むらが残ったり、塗料の性能が落ちたりします。
外壁の保護力を高めるためには、中塗りと上塗りの2回塗る必要があります。
*上塗りの役割
上塗りには、中塗りで生じてしまった色むらを覆い隠す役割があります。
また、汚れや雨風から外壁を保護する役割があります。
上塗りは、家の外観を決定づける非常に重要な工程です。
□塗料の種類について
1つ目は、シリコン塗料です。
耐久性があり、一般家庭で使われることが多い塗料です。
2つ目は、フッ素塗料です。
耐用年数が長く、光沢が長持ちする塗料です。
3つ目は、光触媒塗料です。
汚れが付きにくく、付いても自分自身で落とすセルフクリーニング機能が備わっています。
4つ目は、ウレタン塗料です。
弾力性が高いため、ひび割れの発生を抑えられます。
(一昔前の外壁塗装では主流でした)
5つ目は、アクリル塗料です。
耐久性は低いですが、コストが安いため、すぐに塗り替え予定がある建物におすすめです。(今では、ほとんど使う事はないです)
6つ目は、無機塗料です。
耐用年数が20年と非常に長いですが
塗膜が硬質な為、窯業系サイディングなどの
シーリングが打設している外壁には不向きです。
(シーリングは柔軟性がある為)
よく質問を頂くのですがラジカル制御型塗料は
樹脂の種類ではなく、塗料の配合技術なので
お間違いの無いように。
塗料に含まれる顔料の主成分「酸化チタン」は
紫外線の影響を受けることで「ラジカル」と呼ばれる
劣化要因を発生させます。
ラジカルは塗膜の劣化を進行させる劣化因子であるため、
樹脂の結合が破壊されると塗膜の劣化が進行してしまいます。
このラジカルの発生を抑えるHALS(光安定剤)などを
配合した塗料の仕組みがラジカル制御型塗料です。
劣化した塗装面を手で触ると白い粉のようなものが
手に付きますよね?
この現象がチョーキングと言います。
ラジカル制御型塗料は
簡単に言うとチョーキングが起きにくい
塗料という訳です。
□まとめ
今回は、下塗り・中塗り・上塗りの役割や塗料の種類について紹介しました。
3回塗りを行わないと、外壁を保護する力が弱まり塗料の寿命が縮まってしまいます。
外壁塗装における塗装の回数は、3回が基本であるということを覚えておきましょう。
外壁塗装をお考えの方は、当社までご相談ください。
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記事の作成は3つの国家資格保有
株式会社タキペイント代表取締役 瀧啓太