屋根の縁切りって何?必要な屋根と不要な屋根の違いとは!

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屋根の保護に欠かせない「縁切り」についてご紹介します。
スレート屋根の塗装時に重要な役割を果たす縁切りは、雨水の排水経路を確保し、雨漏りや劣化のリスクを軽減します。
本記事では屋根塗装の際の縁切りの重要性をお伝えします。
安心で快適な住環境を維持するために、屋根の縁切りについて見ていきましょう。

□縁切りが必要な理由とは?

*縁切りとは

↑新築時のスレート屋根の状態です。(コロニアル、カラーベストと呼ぶ場合もあります)

平板スレート屋根は、新築時には屋根材の上下重なり部分に4mmほどの隙間があります。これは、雨水の排出、屋根材裏面の通気性を確保するための隙間です。雨水は、屋根材の上下重なり部分の隙間を通って排出されます。

スレート瓦の塗替え工事では屋根の表面をローラーなどを使用して塗装する際、
塗料が瓦の隙間に入り込み乾燥後にその隙間がふさがれてしまうことがあります。
「縁切り」とは、塗料が乾燥した後にふさがった部分を切り取り、水の流れる通路を確保する作業を指します。

昔は塗装が完了した屋根に上りカッターなどを使用して
行っていたのですが隙間に入り込んだ塗料が
乾燥していない状態なども多く
縁切りを行っても再度、密着してしまう場合がありました。
現在ではタスペーサーという部材を重なり部に挿入し
隙間を確保するのが一般的です。

*縁切りの目的と重要性


屋根に降る雨水は、スレート瓦の隙間から外に流れ出る仕組みになっています。
しかし、重ね目の隙間が塗料でふさがってしまうと、雨水が排出されず
毛細管現象で釘などから野地板を通過し屋根内部に侵入し、雨漏りの原因となる可能性があります。


雨漏りの問題は、しばしば目に見えず、気付いた時にはすでに深刻な段階にあることがあります。
縁切り作業は手間のかかる作業ですが、隙間をひとつひとつ丁寧に切り取ることで、住宅に重大な影響を及ぼすリスクを軽減する役割を果たします。

□縁切りが不要な屋根とは?




経年劣化による反りが見られる屋根

スレート屋根は築7~8年が経過すると、経年劣化により先端が反ってくることがあります。
このような状態で3~5mm程度の隙間が生じている場合、縁切りは不要です。
なぜなら、この程度の隙間ならば、元々塗料が詰まることも考えにくいからです。

屋根の反りは、特に日当たりの良い南面で顕著です。
そのため、1軒の住宅であっても、「1面だけは縁切りを行わず、他の面では縁切りを実施する」といった事例があります。

見積もり時には、しっかりと屋根の点検を専門業者に依頼し、各面についての縁切りの必要性を確認していただくことをおすすめします。

□まとめ


「縁切り」は、スレート屋根塗装後に塗膜を切り、水の排出経路を確保する作業です。
雨水が屋根内に滞留し雨漏りの原因となるため、スレート塗装時に必須です。
屋根塗装の見積書に縁切りの項目はあるのか?
また、どのように行うのかをご確認ください。
工事完了後のトラブルの防止にもなりますので
あらかじめ施工店に確認されることを
お勧めします。

基本的には一枚の屋根材に対してタスペーサーを2個挿入する
ダブル工法が最適です。
一級施工管理技士・一級塗装技能士・二級施工管理技士
記事の作成は3つの国家資格保有
株式会社タキペイント代表取締役 瀧啓太
 

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